top of page
01
number:
THE RESTORY web
&
UNIQUE
OTHERS
HOME ▶ RESTORATION repair ▶ Unique & Others ▶ アンティークファイヤースクリーンの背板製作/張り込み施工
修理前の状態
〈ANTIQUE French Fire Screen REPAIR WORK〉
アンティークファイヤースクリーンの背板製作/張り込み施工
2 min
今回ご紹介するのは、フレンチなシャビー加工を施したファイヤースクリーン。
ファイヤースクリーンとは暖炉などの前に置き火の粉よけとして使用する飾り板の事です。
しかしこのファイアースクリーンはもともとお客様が購入された頃からフレームしかなく、肝心な背板がない状態でした。この度はフレンチシャビーなフレームに似合う背板の製作と布地張り込み作業をご依頼頂きました。
――BEFORE フレームの型に合わせて背板を製作し、フレーム同等のシャビーシックなエイジング加工を施します。そこにあしらうのはお客様がアンティークショップから悩み選んだ生地と縁を彩る飾りトリム。
まずはフレームに合うように合板で背板を作ることから始めます。厚紙で型板を作りそれに合わせて合板をカットします。
上の写真は既に合板をフレームサイズに合わせて切り抜き、仮留めした状態です。
この背板にシャドーピンクのペイントを塗装すれば背板は完成なのですが、フレームの様なシャビーシックな雰囲気になるようにひと手間加えてエイジングを施します。
一口に「エイジング」と言っても色んなタイプの汚れ方、割れ方、かすれ具合があります。アンティークショップや町の塗装屋さんで提供されている加工は、下地に濃い色目、次に上から明るい色を塗装して、紙やすりで擦って下地を見せ、最後にワックスなどを塗って汚れ感を出す。といった方法が最も安易で一般的です。
今回のフレームはピンクのペイントを塗る前にギルディング(金箔)が施された代物ですので、下地の色がダークゴールドです。同じように金箔を貼る事もできますが、そこまで忠実な再現は必要ないので経年劣化した塗装の再現にこだわり、クラッキングという技法を用いたエイジング加工を施します。
いよいよ生地をフレームに合わせた張込み作業です。
背板とノリ付けしてしまうと、違う生地に張り替えたい時に既存の生地が使えなくなってしまいますので、生地をパンッっと張って裏から真鍮釘で打ち止めしていきます。
長くお使いいただける物ですから、その場しのぎのボンド施工では良くありません。
張り込んだ生地を縁取るようにミントグリーンのブレードをあしらえばフレンチファイヤースクリーンの完成です。
本来は長い時間をかけて木材と塗膜自体が膨張・収縮を繰り返さなければ、ひび割れは生じませんが、下地と上塗りの間に収縮率の異なる塗膜を重ね塗りすることで起こる「ひび割れ現象」を利用したクラッキング技術で無理やりにエイジングさせます。近年では大量生産品にも施工しやすい安易なアンティーク風加工技術としても有名です。
普段はアンティーク家具を綺麗に艶やかに磨きをかけるのが主な仕事ですが、今回のようなシャビーな風合いも触っていると忘れかけていた予備知識を思い出させてくれます。
そんなエイジング加工を施し、フレームのキズやカスレに合わせて背板側のダメージ具合も調整しました。
パッと見はもちろん、まじまじと見てもわからない程馴染んでいます。
――AFTER 長い間フレームだけで過ごしてきたファイアースクリーン、ようやく背板と共に本来の姿を取り戻します。本来の使われ方ではないかもしれませんが、空間を優雅に演出するアイテムとして主を楽しませてくれることでしょう。
女性らしい大人可愛い仕上がりになりました。
今回このフレームにはどんな生地が似合うのか、お客様と一生懸命考えてチョイスした生地です。
程よいサテンの光沢にミントグリーンのトリムが可愛らしいフレームを惹き立てています。
THE RESTORY web
人気の記事10選
――当店では名古屋市内だけでなく近郊地域への出張お見積りを致しております。お気軽にお問い合わせ下さい。
※出張お見積対応エリア名古屋市内から日進市・長久手市・春日井市・一宮市・みよし市・北名古屋市など名古屋市近郊の一部の地域へは無料で出張見積可能です。
詳しくはお電話にてお尋ねください。 リストリーアンティーク 052-734-6968
フレンチファイヤースクリーン再生修理
依頼地域:愛知県一宮市
作業内容:背板製作/生地張り込み
作業期間:3日(乾燥時間含む)
052-734-6968
特殊装飾品修理 おすすめ関連記事
bottom of page