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〈JAPANESE ANTIQUE Book Case MAINTENANCE WORK〉
和製本棚古家具 アンティークブックケースのメンテナンス
3 min
今回ご紹介するのは大正時代につくられた和製ブックケース。
親子三代に渡って受け継がれ歴史と思いが宿った愛すべき家具の姿です。
大切に扱われ定期的にお手入れをされていましたが、経年劣化で塗装は色あせ所々にダメージが見受けられます。特に台風時に浸水した際に家具の下部が水に侵され木材自体の状態が深刻でした。
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全体の表面は経年劣化で油質がなくなり、カサついています。
天板の化粧板のめくれや、本の重みで歪んでしまった棚板、その影響で両開きのガラス扉の立て付けも悪くなっていましたので、全体の手入れの前に扉やガラスを取り外しパーツごとに手入れ、調節していきます。
――BEFORE この時代の日本家具は西洋の家具デザインを日本独自の伝統や文化に合わせ変化させた「素朴な味わい」が感じられます。格子状のガラスはひとつひとつ手作りでつくられ、そのハメ込み技術は日本独自の発想です。
扉を外してハメ込まれているガラスを慎重に取り外します。この家具の為だけに製作された世界にひとつ、唯一無二のオリジナルです。
万が一が許されない緊張の12枚。
木部ならいくらでも修正できますが、ガラスは無理です。
割れてしまえば二度ともとには戻りません。
明治後期から大正初期にかけてガラス産業が飛躍し、この時代から板ガラスの商品化が国内で可能となりました。
大正時代後半になると、原材料の向上や新しい消色剤の登場で、無色透明なガラスを作ることができるようになったと言われています。
解体したパーツの表面の汚れを落とし、オイルステインで全体の色あせを調整しながら天然ニスで失われた塗膜を再生します。
古家具がもつ時代を醸し出す雰囲気をそこなうことなく艶を調整し、最後は蜜蝋ワックスで仕上げます。
最もダメージが深刻だった下部の様子です。左が施工前、右がメンテナンス後です。ご覧の様に色艶が蘇り、材の木目がはっきりとわかるようになりました。
――AFTER
メンテナンスだけでもここまで復活します。普段使いの家具や動かすのが難しい家具などには出張メンテナンスで対応致します。
小型の家具でしたらその日のうちに施工完了致します。
※出張お見積対応エリア名古屋市内から日進市・長久手市・春日井市・一宮市・みよし市・北名古屋市・東海市・豊明市・大府市・尾張旭市など名古屋市近郊の一部の地域へは無料で出張見積可能です。
詳しくはお電話にてお尋ねください。 リストリーアンティーク 052-734-6968
――当店では名古屋市内だけでなく近郊地域への出張お見積りを致しております。お気軽にお問い合わせ下さい。
大正時代ブックケースメンテナンス修理
依頼地域:愛知県名古屋市
作業内容:木部修理建付け調整/塗装メンテナンス
作業期間:4日(乾燥時間含む)
052-734-6968
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