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〈ANTIQUE Old Oak Dining Table REPAIR WORK〉
オールドオークダイニングテーブル再生修理
5 min
今回ご紹介するのは趣のあるオールドオークのテーブル修理です。
見るからに使い込まれた表情を持つ立派なテーブルですが、よく目にする「ダイニングテーブル」とは違い、そのサイズは1500×700と少し小ぶりでお客様ご夫婦が使うに程よい大きさ。このサイズのテーブルで気に入る物を探すのに随分と家具屋さんを探しまわったそうです。
――BEFORE 生活にぴったりのサイズの家具を探すのはとても難しい。だから、一時気にいった物は手放せないんです。
簡単には代えられない。そんな思いにリストリーが応えます。


まずは、家具再塗装の基本。剥離作業で表面のコーティングを剥がしていきます。最終仕上げ目標はうづくり仕上げ、
塗膜をつくらないオイルフィニッシュです。
うづくり仕上げ(表面のやわらかい部分を磨き削り、木目を際立たせ、陰影をはっきりとさせる仕上げ)は触れると指にぽこぽこと木目をなぞるように凸凹しているのがわかります。
家具の再塗装を頼むと、これまでのコーティングを剥がし、サンディングで表面を削り取ります。そのせいで、これまで際立っていた表面の凸凹も一緒に削り取ってしまうのです。それでは、せっかくの風合いを殺してしまいます。

今回はこれまでの風合いを残す為、ひと手間加え、整面していきます。
まずは通常の剥離作業、サンディング作業をおこない、続いて表面を馬豚の毛ブラシでひたっすらにブラッシングしていきます。
なんどもなんども時間をかけてブラシをかけ続けます。

はっきりと力強い木目がこれまでにない「ハリ」と「表情」を際立たせます。
それまでの歴史を思い出すように、隠れていたキズや殴打点が顔を出してきました。

塗装のコーティング塗膜を作れば、いつの日かコーティング塗膜が剥がれていくでしょう。日本のような寒暖の差が激しく、湿度調整が自然とはいかない家屋ではいつまでも美しく保つのは非常に困難です。
しかし、オイルフィニッシュはその点では素晴らしく、木になじむように浸透していき、適度な油分と艶を生み出します。自然と呼吸し、塗膜を作らないのでひび割れを起こすこともない。日々のメンテナンスを怠らなければいつまでも艶やかな状態で保てます。
――AFTER 長年でできたキズはそのままに、家具が持つ風合いを活かしながら、美しく生まれ変わりました。

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